阿賀野川右岸にあって、標高17.6mの独立したこの丘は、地域のシンボルです。
■高森の大ケヤキ
稲荷神社の横にある大ケヤキは、推定樹齢1200年で、県内のケヤキの中では2番目に大きいケヤキです。根回り12.4m、目通りのまわり10m、高さ20mで王者の風格です。北区では唯一の県指定天然記念物です。老樹のため幹や枝が空洞化して折れやすくなっており、地域のシンボルとしての大ケヤキを守る養生工事がくり返し行われています。
■稲荷神社
717(養老元)年の創建と伝えられ、現在の社殿は1860(万延元)年に建立されたものであると伝わっています。社殿の隣には舞殿では、祭礼のときに高森いざや神楽が奉納されます。
■高森薬師堂
越後の名薬師といわれる薬師如来がまつられています。さまざまな説がありますが、持統天皇の時代に唐の高僧が暴風雨にあってこの地に漂着し、持っていた薬師如来を安置したのが始まりで、奈良時代から平安時代にかけて繁栄したといわれています。幾度かの盛衰を繰り返しましたが、1704(宝永元)年、京都の仏師 辰巳蔵之助に依頼した薬師如来を納めてお堂を再興しました。
1974(昭和49)年、前年に火災で焼失した薬師堂が再建され、現在も多くの人々の信仰を集めています。
■薬師山の碑
「薬師山」とは、岡方地区のアマチュア相撲で代々受け継がれた四股名です。相撲は、地域の若者たちの力試しと娯楽として始まり、まつりでは奉納相撲が行われていました。優秀な選手には岡方の地名をとった四股名が受け継がれました。
この碑は、3代薬師山として20年連続国体に出場した野村敏雄氏が奉納した歴代薬師山の顕彰碑です。